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『エリザベート』(19) 山口トートの千秋楽
誘惑に負けて出掛けました。
帝劇方面からトート閣下に手繰り寄せられるかのように、ふらふらと…。

開演してからも、「う〜、チケット衝動買いしてしまった…」と気にしだすと止まらなくなってしまい(貧乏性)、前楽で山口トート千秋楽だというのに、しばらくの間あまり舞台に入り込めませんでした。

しかし! 
「最後のダンス」を聴いたとたん、そんな雑念は、トート閣下が投げ飛ばすマントのように、どこかへかき消えてしまったのです。
CDでも舞台でも何度も聞いているはずなのに、「なんと! 実はこんな歌だったのか!」 と、曲の底力を思い知らされました。あの山口さんにして、声の量、強さ、勢いが、今までの域を超えています。後半、アップテンポになるに伴って、トートの感情も燃えて巻き上がっていくかのような迫力が押し寄せてきました。前にも山口トートを観たことはあるけれど、ここまで激しかったでしょうか? 「全身全霊」という言葉では足りない。トートの存在を上回る何者かが、エリザベートに襲い掛かかっているイメージです。それを観ている自分も、心拍数上がりっぱなし。
死神の激しい情念が、圧倒的な歌の力に乗ってエリザベートにまとわりつき、しみこんでいく様が目に見えるようでした。

当然、こちらの心もからっぽ。口をぽかーんと開けていたんじゃないでしょうか、わたし。

そして曲の終わり、
♪ 最後に勝つのは お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜れ〜〜さぁ〜〜〜!!

「お〜〜」の長いこと。山口さんの持てる豊かな声を、余すところなく全部出してくれたかと思わせる、堂々の歌唱でした。「ザ・山口祐一郎の世界」とでもいいましょうか、だれにもつくりだせない雰囲気が生まれておりました。

「闇が広がる」など、ほかにもお目目ぱちくりお口あんぐりしながら観たシーンはあったのですが、きりがないので、一番びっくりした「最後のダンス」だけ書いてみました。

井上ルドルフも、さらに熱が増しています。前にも同じことを思ったけど、「HASS」のシーンの終わりでハーケンクロイツの旗を引きずりおろす芝居には、今日も見入ってしまいました。民族主義が台頭するウィーンの街の空気の重さ、固さが、井上さんの所作で確かに伝わってきます。マイヤーリンクでは服を剥がされてトートダンサーにもてあそばれるたびに「うぁあ」「ああっ」というような悲鳴が。ピストルを頭に当てた目は、真っ赤にうるんでいました。

山口トートに、いい仕事を見せてもらいました。たまには誘惑に従ってみるもんですね(あくまで「たまに」ね!)。
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by redandblackextra | 2005-09-30 00:23 | 舞台にまつわる話
思い立ったら観るべし
自分の意志でお芝居を観るようになったのは、2003年レ・ミゼラブルがきっかけでしたが、実はそれより前にも、「観ようかな」と思いかけたことがありました。

いまをさかのぼること13年前、当時地方に住んでいたわたしが、たまたま家族で東京に遊びにきていて、山手線に乗ったときのことです。

ドアのガラス窓(たぶん)に、小さい広告ステッカーが貼ってありました。『ミス・サイゴン』というタイトルと、印象的な赤い夕陽の絵。このミュージカルのことをまったく知らなかったとはいえ、なぜか心引かれ、「これは、一度観た方がいいんじゃないか」と思いました。

でも帝劇なる場所の存在もさることながら、いったいどうやってチケットを求めるのか、田舎の子どもには思いつきもしません。なので親に「これ観に行きたい」と言い出すこともはばかられ、貴重な『ミス・サイゴン』初演を観る機会は失われてしまいました。

将来、再演にせっせと通いつめるようになるなんて、そのころどうやって想像できたでしょう…?
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by redandblackextra | 2005-09-29 00:06 | そのほか
『レ・ミゼラブル』のワークショップ (ただし中学生向け)
昨日書いたレミゼの文章が、またレミゼの情報を呼んだのか…。

『Top Stage』という演劇雑誌をめくっていたら、レ・ミゼラブル出演者のANZAさんと荒木里佳さんが杉並区の中学生向けにワークショップを開催したという記事が、後ろのほうのモノクロページに載っていました。

現役エポニーヌとマダムからお芝居を教えてもらえるなんて、うらやましい…。中学生になりたい…。なんでも、『レ・ミゼラブル』を鑑賞した演劇部の生徒たちからの働きかけで実現した企画だそうです。「協力:東宝」と書いてありました。東宝さん、いい仕事してるじゃないですか。

内容は直接レ・ミゼラブルに関係するものではなく、グループで即興劇をしたり、ひとりが演技をして周りがその役柄を当てたりといったものだったようです。過去に演じたセーラームーンの決めセリフも披露したというANZAさんは、「7ヶ月にわたる『レ・ミゼラブル』学校(稽古)があってよかった」というようなことを話していました。荒木さんは「いつか一緒の舞台に立ちましょう」と声をかけたみたいで、素敵だな~。本当に、この中から将来のレミゼ役者が生まれるかもね。

もし大人向けにそんな講座があったら、ちょっと見てみたいけど、参加者が殺到しすぎて実現しないかしら。あれ、そういえば2003年公演時にあったバックステージツアーは、2005年もあったっけ…? 一度くらい参加してみたいな。
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by redandblackextra | 2005-09-28 00:09 | そのほか
こっそり直っているわ
あ! 梅田芸術劇場さんたら…。
レ・ミゼラブル公式ページを、いつの間にか、こっそり直したでしょ。

次々入れ替わる舞台写真の右下にある注釈、いまは「舞台写真は、過去の帝劇公演より」と書いてあります。でも確か、このページがオープンした8月30日ごろは「舞台写真は2005年帝国劇場公演のものです」と書いてあったはず…!

最初に見たとき、2003年公演時のものとおぼしき写真があったので「おかしいな」と思い、時々ここにコメントくださる方のblogに行って、そのことを書き込みしました。だから余計に覚えているのです(重箱の隅を突つきすぎかしら)。

でも、事実に即して直してくれたらなら良かったわ。3枚くらい、明らかに2003年公演の写真がありますよね!? もっとあるかな?
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by redandblackextra | 2005-09-26 22:05 | そのほか
『エリザベート』(18) フランツとグリュンネのひそひそ話
「幸運なオーストリーは、結婚できずなを結ぶのです!」とゾフィーが唱える傍らで、フランツとグリュンネ伯爵がひそひそ耳打ちしているときがあるけど、何を話しているのかな? と、前に書きました

その内容は、どうやら他愛ないものだったみたい。グリュンネ伯爵ご本人が明かしてくださってます(興味ある方は、HPを探してみてください)。

ちなみに、自分が予想した会話内容は、まったくの外れでした。
あれから実際の舞台で何度か注目してみたのですが、最初に耳打ちするのはグリュンネではなく、フランツ。しかもこのやりとりは、綜馬フランツ限定のようです。
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by redandblackextra | 2005-09-26 01:50 | 舞台にまつわる話
『エリザベート』(17) わからない歌詞
いまだに、全部の歌詞を聞き取ることができません。

(去年分からなかったけど、今年聞き取れた歌詞)
◎フランツ
♪ 早まらないで見極めようハプスブルクの安泰 (皇帝の義務)
♪ 古い鎖(※)に別れ告げ 新しい架け橋築くのだ (エーヤン)
※もしかしたら「楔(くさび)」かも?
どちらも最初はまったく聞き取れませんでした。

◎エリザベート
♪ この先彼には心閉ざしてゆくわ (病気が分かった場面)
最初は「矛先変えるわ ◎△※■…!?」と聞こえ、意味不明でした。

◎ゾフィーおばあさま
♪ 安産型だわ (計画通り)
こんな歌詞を言っていること自体、気づきませんでした。
おばあさま、チェックが怖い…

(いまだに分からない歌詞)
◎ルキーニ
♪ ????~ 今だけだ~ 思い知らせよう~
(エーヤン。2幕最初で戴冠式を終えた皇帝と皇后の馬車をトートが操っている場面で、ルキーニが舞台前方中央で叫んでいる歌詞)
ここではトートに注目しているせいか、気づいたらいつも歌詞が分からないまま場面が終わってしまうのです。
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by redandblackextra | 2005-09-26 00:11 | 舞台にまつわる話
『エリザベート』(16) 2階からの観察記
2階ならではの眺めといっても、何回か観ないと気付かないものもあるわけで…

◎プロローグ、中央の塔の左右に注ぐ青い照明

棺桶に入ったエリザベートが押し出されてくる中央の塔を挟むように、青い照明が2本、上から垂直に降り注いでいます。青いというより、青紫といった方が近いかもしれません。これが、光のカーテンを2本束ねたようで美しい。パンフレットのどこかに書いてあったと思うけど、トートのシーンでは、照明の基本色は青(だったと思います)。黄泉の帝王の色に染められた明かりの中で、シシィは呼び覚まされるというわけか。

◎「悪夢」 床に踊るのはハプスブルク家の家紋?

このシーンでフランツが錯乱状態に陥っているのを表すかのように、床の上に黄色い紋章が次々と映し出されては、くるくる回って消えていきます。形をはっきり確認することはできなかったのですが、これはおそらく双頭の鷲、つまりハプスブルク家の家紋をかたどっているのでは? ちょうど、血縁の王族の不可解な死の数々をルキーニが語っているところで出てきます。名門の家系が歴史に翻弄されている様を表しているのでしょうか。

◎トートダンサーのお仕事は大変!

せっかく舞台全体が見渡せる2階席なので、オペラグラスでトート閣下の表情をのぞきたいという衝動をぐっと抑え、トートダンサーたちをじっと見てみることにしました。プロにこんなことを言うのは変ですが、「あの細かい振り付けを、全編にわたってよく正確に踊れること…」と、改めて驚いてしまいます。身体に動きをしみこませれば覚えられるのでしょうか。
それに、目立たないところでも彼らは縁の下の力持ちとして大活躍。冒頭で塔から出てくるエリザベートの棺桶の側に、トートダンサーが2人ついているのは、装置に何かあったときに備えてのことでしょう。また「ママ、何処なの?」では小さいルドルフが歌ったあと、セットを袖に動かして片付けるのも、彼らが手動で行っていました。ほかのシーンでも、わたしが気付かないだけで同じような働きをしているのでしょう。たいへんな力仕事のはず…。ありがとうトートダンサー。
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by redandblackextra | 2005-09-25 00:51 | 舞台にまつわる話
事務連絡
今夜の更新は深夜1時ごろになります
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by redandblackextra | 2005-09-24 23:51
『エリザベート』(15) また新しいお芝居を観たような
井上ルドルフが加わったのがきっかけなのかどうか分からないけど、ほかのキャストの演技も一層ブラッシュアップされたようにみえました。観るのが数回目ともなると少々飽きてくるかしらと思ったけど、ところがどっこい、公演終盤にきて、また新しいお芝居を見せてもらった感じ。

ゾフィーおばあさま、フランツから「もうあなたの意見を伺うことはない 妻への償いです」と宣告されたのに対応して、「うっ」と心臓を押さえていました。ああ、息子から決別を言い渡されたショックが引き金となって、生きる支えをなくしてしまうのね。やっとそのあたりが分かりました。これまでは、「♪~あなたの国は滅んでしまう」と歌い終わったあとに初めて手で胸を押さえ、息絶えていたと思います。

エリザベートが亡くなったルドルフの棺にすがりつくシーン。トート登場の直前に、「♪~安らぎを得たのね」の後で、この日は「うぅっ」と嗚咽をもらしていたような…。心を閉ざし、喜怒哀楽を表に出さなくなってしまった彼女が、後悔の嵐のなかで生々しい感情を見せたことに、どきりとしました。

「闇が広がる」では、内野トートと井上ルドルフの間で火花がばちばち散っていました。トートが「立ち上がれよ 王座に座るんだ」とそそのかす声に応えて、一度突き放されてしりもち状態になったルドルフが再び起き上がるところ。ルドルフが「やるぞ、負けない」と彼なりに精一杯力強いまなざしを送っているのに対し、内野トートは視線をそらして口元だけで一瞬ニヤっと笑います。「こいつ、乗ってきやがった」とでも言うような…。以前からこういう演技だったのかも知れませんが、初めて目撃しました。ここに気付くと、「独立運動」の見え方も変わってきます。警官が革命家たちに向けてバキュン、バキュンと発砲するのが、トートの指図によるものだったとは、今まで分かりませんでした…。それ以後マイヤーリンクまで、ひたすら内野トートは冷たい。エリザベートを手に入れるためには手段を選ばないという執念が、容赦なく強くなっていきます。

予期せぬことだったのですが、今年の『エリザベート』を何回か観て、この作品自体、これまでよりも好きになりました。役者さんたちが妥協せず演技を掘り下げて、何度となく新鮮な切り口を見せてくれるからかな、とも思います。
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by redandblackextra | 2005-09-24 00:25 | 舞台にまつわる話
『エリザベート』(14) 孤独に陥るルドルフ
ありがたいことに井上芳雄さんルドルフを観られることになり、行って来ました。
またまたミーハー根性で、思い出しながら書いてみます。

まず第一のチェックポイント「ミルク」。ご存知のとおり、このシーンはルドルフ役者もアンサンブルとして出演しており、それを見つけるのがちょっとした楽しみだったりするのですが…。あれ? 井上さんいなかったような? 曲の最後にリヤカーの側にいるはずなのに、今日は違う人だったようです。周りの席の人たちも、ここでは一斉にオペラグラスをのぞいて確認していた様子。

「よく… 見てください…!」と皇帝に迫る井上ルドルフの声は、何か覚悟を決めたような重みがありました。「HASS」でハーケンクロイツの旗が落ちてきたあと、それを見上げる背中の表情。そして思いつめたように一気に引きちぎる演技。この間合いには、井上さんだから出せる貫禄がただよっています。早すぎても、時間をかけすぎても、ルドルフの緊迫した精神状態を表すことはできません。その後、地面に落ちた旗をおもむろにつかみ上げ、「くそぅ!」と言うかのように、また下へ投げつけていました。ルドルフの心が崩れてゆく流れが、客席までかなり強く伝わってきます。

必死さを最も感じたのは、「僕はママの鏡だから」。「今ハプスブルクを滅亡から救える道はない」と母であるエリザベートに訴えるのですが、文字通り、彼女の手に両手ですがりついて
頭を垂れているのです。エリザベートの拒絶の言葉を聞きながら、膝をつく格好もしていたかな。「ママも、僕を見捨てるんだね…」とつぶやく表情には、この世のすべてをあきらめて抜け殻になった後の疲労感がにじみ出ていました。

言うなれば、「孤独な」というより、「孤独に陥ってしまった」ルドルフ。さみしい幼少期だけでなく、大人になってからも、周囲は彼を追い詰め続けたのだと、今さらながらに感じ入りました。

ほかのキャストも何だかパワーアップして見えたのは、たぶん気のせいじゃないと思います。そのことは、また明日。
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by redandblackextra | 2005-09-23 00:11 | 舞台にまつわる話
   

観劇と読書が好き。いや、ほかにもあるかな。当面の間は、ぼちぼちマイペースで更新します。
by redandblackextra
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