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カテゴリ:本の話( 19 )
好きな本でも出遅れ気味

e0019727_151698.jpg高村薫の小説が好きなことはblogでも何回か書いた気がしますが、新刊が出たら即飛びつくほど熱狂的なわけではありません。新作が発表されても、発売日をだいぶ過ぎたころになって「あ、そろそろ読もうかな…」と本屋さんをうろつき、マイペースで楽しみます。

なので、新シリーズ「太陽を曳く馬」が今月から『新潮』で連載開始と知ったときも、のんびりかまえておりました。初回掲載号の発売日は9/7だったのに、わたしが本屋さんで探したのは、ついおとといのこと。「この手の文芸誌ならすぐ売り切れにはならないだろうし、いつでも棚に置いてあるんじゃないかな」と思ってたからです。

しかし、行ってみたらない! うそーん。図書館で読まなきゃだめなのか? 不便だー。

そんな出遅れ読者を少し救ってくれたのは、新潮社のサイトでした。ここで、新作の冒頭部分が読めます。横書きで高村薫を読むなんて、なんかへんな気分! でも読んでるとき心に感じる波風は、WEBでも同じでした。

高村作品に数多く登場する刑事・合田雄一郎がここでも活躍しますが、わたし自身はそんなにこの主人公に思い入れがあるわけではありません。己の内面や仕事について悩む様子は、ときどきわが身に照らし合わせてみたりもするけど。

わたしが一番好きな登場人物は、初期に書かれた『リヴィエラを撃て』のキム・バーキン。作品としても、これがお気に入りかな。

(『新潮』の表紙デザインがすてきだったので、新潮社HPからお写真拝借しました)
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by redandblackextra | 2006-09-21 00:58 | 本の話
照柿色てらてら
数日前のblogで書いた、文庫版『照柿』(高村薫)、上巻読了。水戸のシーンがこうなりましたか…。単行本とがらっと変えてきてるじゃん。先を知りたくて、すぐ下巻を買ってきました。さーて、寝ないで読むか。
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by redandblackextra | 2006-08-18 01:04 | 本の話
お食事好きのバイブル
先週3日間のわたしの昼食。

水曜日 小海老とサーモンのマリネ、ポークのピカタ、パン
木曜日 ニース風サラダ、鴨の赤ワインソテー、キャラメルアイスクリームとプリン、コーヒー、パン
金曜日 カボチャの冷製ポタージュ(生クリームが垂らしてあった)、若鶏のコンフィ、パン

まあなんて優雅な食卓なのでしょうか。でもこれ、1000円のランチセットなのですよ(木曜日だけ1500円)。値段はお手頃でも、お皿の上は美しく盛りつけられ(野菜の彩りが見事)、ほんとにおいしい。近所にある普通のビストロなのですが、せっせと通っちゃうほどのお気に入りです。

フランス料理自体も、毎日食べたいくらい好きです。高級路線ではなく、庶民の味専門ですが。でも、ちょっと気になるのが食事の作法。実は今日も迷っちゃった…。カップでスープをいただいたあとのスプーンはどこにおいておけばいいのかな? カップの中? お皿の上?

こういうとき読み返したくなるのが、この本です。もとは、ティファニーで銀食器を買った顧客にサービスで渡していた本だとか。説教がましくなく、キュートな挿絵とスマートなコメントで、テーブルでの心得をさりげなく教えてくれます。マナーというと堅苦しく考えがちだけど、自分を緊張させるためではなく、なごやかな雰囲気を生み出すためのちょっとした智恵なんですね。作法の背景にある考え方まで、すーっと頭になじんできます。

ところでスープのスプーンの回答は…。あら、この本には載ってない。ちょっと調べてみたら、「カップスープのときは器の外(手前でも奥でもよい)」という情報がありました。ふーん。

e0019727_22434922.jpg『ティファニーのテーブルマナー』(鹿島出版会)
※装丁は違う種類もあるようです。写真は古いものかも。わたしはこれが好きですけどね。
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by redandblackextra | 2006-08-13 21:15 | 本の話
その文才に惚れる
熱心な高村薫ファンは、同じタイトルの小説を単行本と文庫本の両方で持っているそうです。文庫版の発行にあたって高村氏は、元の小説を全面的に改稿するからです。読後の印象ががらりとかわることもあるらしい。

初心者ファンのわたしは、まだ両方を読み比べたことがありません。一番好きな『リヴィエラを撃て』(これ読んでるときは夢中でほとんど眠れなかった。2日で上下巻読んでしまった)も文庫だけです。だってわざわざ古い単行本を探さなくとも、文庫版だけで十分満足できるおもしろさなんですもの。

だけどとうとう、読み比べのできる日がやってまいりました。2年前に単行本で読んだ『照柿』が文庫になって発売されたのです。拍手ぱちぱちぱち。まだ内容について感想は書けませんが、文庫版の宣伝コピーにはやられました。

「あの人殺しが遂に死んだか」
暑すぎた夏、2人の男が堕ちていく。
…(中略)…
葡萄のような女の瞳は、合田を嫉妬に狂わせ、野田を猜疑に悩ませる。


なんて色っぽいんだ。夏の夕暮れの熱気とともに、男と女の情念までもゆらゆらと立ち上っていくさまが目にみえるよう。この文書いたの、出版社の人かなあ。惚れ惚れするわ。
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by redandblackextra | 2006-08-12 23:58 | 本の話
蛇兵太
いったい誰でしょう。
・戎瓦戎
・蛇兵太
・手鳴田

やっぱり一度は読むべきかしら、これ。
世界名作名訳シリーズ 『噫無情(ああ、むじょう)』
黒岩涙香訳(原作 ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」)

偶然、くわしい紹介ページをみつけて、興味がわいてきちゃった。解説を書いた人、『噫無情』に相当な愛情を持っているね。

明治時代に書かれたこの作品は、いわば「レ・ミゼラブル」リメイク版ともいうべきもので、登場人物は日本名。物語の設定は百姓一揆や赤穂浪士のイメージに置き換えられているそうです。

【登場人物対照表】を見ているだけでも面白い。
戎瓦戎(ぢやん、ばるぢやん)……………………ジャン・ヴァルジャン
手鳴田(てなるだ)/旅館主人……………………テナルディエ
蛇兵太(じやびやうた)/警察部長………………ジャヴェール
(上でリンクしている紹介ページから一部抜粋)

エピローグ場面の4ページをPDFファイルで読むこともできます。小雪、守安、幸せにおなりよ。
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by redandblackextra | 2006-08-09 01:01 | 本の話
縦に文章を読むよろこび
紙の本じゃなくてWEBの本です。PCやモバイルツールで縦書きの文章を読ませる仕掛けは今までにもあったけれど、ここまで読みやすいのは初めて。横書きばかり見慣れてるだけに、新鮮な喜びを感じました。「ああ、縦に読めるのって、こんなにラクなことだったのか」と。

角川学芸WEBマガジン

内田春菊、姜尚中、鹿島茂、山折哲雄、岸本葉子…といったそうそうたる書き手の作品を、PC上で文庫本をめくるように読むことができます(最新版のFlashプレーヤーが入っていることが必要)。しかもタダ。素敵。

縦書きだと、気のせいか、内容が頭によりしっかり入ってくるような感覚があります。なんでだろうね。普段、よく考えながら読むのは本(縦書きが多い)、さっと流し読みして情報を仕入れるのはネット(横書きが多い)というように、区別がなされているからかしら。

わたしがさっそく読んだのは、これ
「19世紀のパリ。妖しく誘う赤いネオンサインの奥で栄えた、『閉じられた家』の歴史を開く」(サイトより)
19世紀パリといったって、レミゼではありません。『エリザベート』に出てくる「♪マダムヴォルフのコレクショ~ン」みたいなお店の話(実話)です。ふふふ。
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by redandblackextra | 2006-07-20 23:56 | 本の話
モモちゃんの変身
あ、本屋さんでモモちゃん発見! 子どものころ大好きだった友達なのです。本の登場人物だけどね。 「ちいさいモモちゃん」シリーズ、今でも読みつがれているんだなあ。うれしいなあ。

しかーし、いつの間にかモモちゃんの絵柄に新しいものが加わっていたのは初めて知りました。わたしが先日見かけたのは、この表紙。
newモモちゃん
e0019727_2321971.jpg


でもわたしの心の中のモモちゃんは、永遠にこのお人形の姿です。
traditionalモモちゃん
e0019727_23292187.jpg


手間ひまかかっていそうな立体フィギュアのモモちゃん写真に、なんともいえぬ温かみを感じるわけは、単に懐かしさだけかしら。
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by redandblackextra | 2006-06-26 23:30 | 本の話
『国家の品格』 結論は同意、でも理由が納得できない
e0019727_20553030.jpg

「読み終わったからあげる~」と知人からもらった本。すごいよね、これ。発売されたのは去年の秋だというのに、いまだにベストセラーランキングに入っているもの。内容に興味をそそられたわけではないのですが、なんでこんなに売れるのかというのは気になるので、この機会に読んでみました。講演録を元にしているので、つるつる読めちゃいます。

でも、読んでてつらかったのよ。結論にはおおむね同意できるんだけど、「なんで」という理由づけに最後まで納得できなかったから。

こういうところは、分かるの。

(公立小学校での英語導入を批判して) 「英語というのは話すための手段にすぎません。国際的に通用する人間になるには、まずは国語を徹底的に固めなければダメです。表現する手段よりも表現する内容を整えるほうがずっと重要なのです」 
…人間の内面を豊かにすることが、ひいては豊かなコミュニケーションを生むということだよね。

「私がやっている数学なんて、直接的には何の役にも立たない。…(中略)…それでも、こうした『すぐ役に立たないこと』を命がけでやっている人の層が厚いということが、国家の底力と思うのです」
…地道に深く考える力が、将来への種まきになるということだよね。

でも、それはなぜか?ということになると、著者は↓こういう意見↓になっちゃうんだよなあ。わたしの理解ではついていけません。

「本当に大切なことは、親や先生が幼いうちから押し付けないといけません。…(中略)…初めに何かの基準を与えないと、子供としては動きがとれないのです。…(中略)…野に咲くスミレが美しいことは論理では説明できない。。…(中略)…しかし、それは現実に美しい。。…(中略)…要するに、重要なことの多くが、論理では説明できません」
…果たしてスミレは「美しいから美しい」のか? 違うな。美しいと感じる心があるから、美しいんだと思う。仮に「スミレは汚らしい」と率直に感じる人がいても、いいんじゃないの? だって「スミレは美しいことに決まっているから美しい」と疑わない人より、ずっと信用できるから。もちろん「人を殺してもいい」と考える人には同意できない。だけど、それを頭ごなしに否定するだけじゃ意味がないと思う。必要なのは洗脳じゃない。「なぜあなたは(自分は)そう思うのか? どうすべきなのか?」ということを共にあきらめず考え続ける忍耐強さが大事じゃないのかな…。大変なことだけどね。

「日本人はこれら(注:筆者のいう「日本人の美しい情緒」)を世界に発信しなければなりません。欧米をはじめとした、未だ啓かれていない人々に、本質とは何かを教えなければいけません。それこそが、『日本の神聖なる使命』なのです」
…こ、これ、皮肉だよね?? 前のほうのページに、同じような表現で欧米の植民地政策を非難している記述があったから。それともまさか、真面目にこう思ってるんじゃないよね? ママー、こんなのは「品格」とほど遠い言論だよ~。


著者の藤原正彦さんはユーモアと教養あふれる数学者だと、別の本を読んで思っていたのですが、こと「国家の品格」に関しては、理解しかねるところが多くあります。amazonなんかのレビューみても、同じように感じている人が多いみたい。ベストセラーだけど、自分には違和感。そうなると、誰かにそのことを話したくなるから、余計に販売部数が伸びていくというカラクリなのかしら。これを出した出版社や担当編集者は、そのへんジレンマないのかなあ。…ないんだろうな…。
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by redandblackextra | 2006-06-20 21:39 | 本の話
『精神科に行こう!』 行かない人にもお勧め
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文庫本コーナーで藤臣柊子さんのイラストがぱっと目に止まり、さっと手に取ってしまいました。彼女の本は以前にも読んだけど、心にとってもフィットするのです。

ただしこの『精神科に行こう!』では、メインとなる文章を書いているのは大原広軌さんという人です。元・マンガ雑誌編集者で、藤臣さんとはその時知り合ったとのこと。今は同じパニックディスオーダー(パニック障害)という病気の仲間なのだそう。病気や治療のこと、生活のことなどを、奔放に、軽~いタッチで語っています。でも浮ついた感じはしません。マジメに悩んで、行動して、考える様子がそのままつづられているから、地に足のついた体験談という印象かな。合間に、藤臣さんが「わしの場合はこうだった」とマンガを添えています。

心の病気というのは、考えると気が重くなってしまいがち。自分も病気かもしれない、だけど認めるのは怖い…。そんなとき、友達の話を聞くような感覚で、気軽に読める本です。思わず笑っちゃうエピソードも多いし。

しかし今この本に出会ったなんて、もしかしてわたし呼ばれていたのだろうか…。「治療法バトルロイヤル ラッパ呑み『泥酔療法』」という見出しを見たとき、どきーんとしてしまいました。気にしていたことをズバっと言い当てられたような。

著者の大原さんと藤臣さん、まだ病気についてよく知らなかったころは、「いつ発作が起こるかも」という不安を忘れるために、ひたすら飲んでいたんだそうです。わたしも少し似ているかも。自分語りになってしまいますが、ここのところ私生活でちょっとした変化があって、そのプレッシャーから逃れるように毎晩なにがしかのお酒を飲んでいます(強いわけじゃないので、ビールならひと缶で参ってしまうのですが)。以前からお酒は好きだけど、純粋に楽しむために飲んでた。だけど今は「飲まないとやってられない」という言葉を、笑いながらじゃなく、シリアスな顔でつぶやいてしまいます。普通じゃないよな。

ま、わたしの場合、原因は目の前の課題から逃げていることだと分かっているので、少しずつ軌道修正していこうと思ってます。

いいタイミングでこの本にめぐり合ったおかげで、不安を抱えている自分を改めて見直すきっかけになりました。最近、眠れないときも少なくないのですが、これを読んで気持ちを落ち着かせてます。

精神科に行こう!―心のカゼは軽ーく治そう 文春文庫PLUS
¥580 (税込) ※表紙の写真は単行本のもの。文庫版表紙も同じ絵柄です。
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by redandblackextra | 2006-06-03 23:46 | 本の話
『マクベス』読み終わったよ
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火曜日に買ってきて、今日読み終わりました。通勤電車の中が、つかの間シェイクスピア劇場になりました。訳者の松岡さんによる数々の訳注が興味深い。「過去にはこういう訳もあるけど、こう解釈してみた」「原文ではこういう表現になってて、前に出てきたこの言葉と関連している」などというように、読者にも想像の余地を広げてくれました。それにしても、結末に近付くほどにあっけなく感じられるのはどうしてかしら。物語の前半と後半とでは、時間の流れ方がまったく違います。その謎は、6月に観る予定の『メタルマクベス』で解けるのか否や。
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by redandblackextra | 2006-05-27 00:27 | 本の話
   

観劇と読書が好き。いや、ほかにもあるかな。当面の間は、ぼちぼちマイペースで更新します。
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