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カテゴリ:舞台にまつわる話( 123 )
タナボタ企画「Nothing But Musicals Gorgeous」 プロの舞台でございます
うふ、たのしかった!
どギツく素敵な衣装(コスプレ)、日本ミュージカル界トップクラスの歌唱力、観客に媚びることなくショービジネスへの愛にこだわった選曲。お遊び要素と真面目要素の絶妙なブレンド具合が、タナボタをここまで面白くしてるんだろうね。出演者自身が楽しんでいて、かつ仕上がりの水準に妥協がない。大人の職人仕事だよなー。ええもん見せてもらいました。

知らない曲もいっぱいあったのに、あっという間に時間が経っちゃった。全体的にとっても良かったんだけど、特に印象深かったものを挙げてみると…

◎歌唱部門

・A Heart Full of Love (岡さん、れなちゃん、シルビアさん)
岡マリウスの「ああ君の名前も知らない」で、心は一気に帝劇へ飛んだよ。れなちゃんコゼットのファルセットもきれいで、いまレミ観てるのかと錯覚しそうでした。

・All I ask of you (reprise) (今井ファントム)
打ちひしがれる悲しい声と、復讐を誓う恐ろしい太い声とのギャップ、迫力だったなあ。しかし、四季にいた当時はファントムを1年間ひとりでやってたって本当のことなの? すごーい…

・All That Jazz (シルビアヴェルマ)
女が惚れる女。シルビア姐さん、かっこいいっす。「Cabaret」の妖しい魅力にもやられました。セクシーで凛々しいミュージカル女優といえば、いま彼女に並ぶ人はいないのでは?

・Once Before I Go (たぶん岡さんが歌った曲)
最後のほうで岡さんが一人で歌った渋い曲に聴き入ってしまったのだけど、題名これで合ってるかな? 声と詞にひかれてしまいました。知ってる曲を歌ってもらうのもいいけど、こういう新しい発見もうれしいもんだわ。

書き出すと長くなっちゃうなー。
「衣装部門 そのほか」はまた明日。
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by redandblackextra | 2006-09-04 01:32 | 舞台にまつわる話
オペラシティの岡怪人
(とりとめなく書いたから、長いよ!)

岡幸二郎さんのコンサート、フルオケを従えて東京オペラシティで行われました。昔、このホールにオーケストラを聴きにきたことがあったなあ。

夜の部を観たのですが、前半は音響のバランスがよくなかったのか、オケも岡さんの声もあんまりきれいに聴こえなくて、もどかしい思いがしました(もしかして座席位置のせいかしら?)。 「Bring Him Home」もピアノをたたく音が強すぎて、静謐さが今ひとつ。いっそ、演奏も歌もマイクなしにしてほしかった。

ダレた気持ちを立ち直らせてくれたのは、ゲストで登場した石井一孝さんでした。いやー、あんなに面白い人だったとは。岡さんをまじまじと見つめて「俺、ファン!」と言い放ったのには笑ったわ。頭の回転がよくて、会話の切れ味がいいのは岡さんと一緒だね。仲いいわけだ。

その石井さんが歌ったジキハイの歌は、なんと芝居つき。ジキル博士が初めて薬を飲んでハイドに変わる歌かな? 狭いステージをオーケストラにぶつかりそうになりながら、のたうちまわっておりました。そのほか、岡さんのために書いた自作曲も披露。「いつも君の力になりたい」「名前のとおり幸せでいてほしい」なんて、聴いてるほうが赤面しちゃいそうな内容でしたが、石井さんが歌うとハマってるから不思議。

「エリザベート」からは石井さんトート、岡さんルドルフで「闇が広がる」。でもこれも音響(?)のせいで、二人の声はハーモニーを奏でるというよりも、ごつごつぶつかって聴こえました。ちなみにプログラムに書いてある「闇が広がる」のドイツ語タイトル、間違ってるわ。「Ich gehor nur mir」とあるけど(そのスペルもさりげなく違ってる)、これは「私だけに」だよね。

仲良しゲストとの時間を除き、やや消化不良だった前半でしたが、「スターズ」だけは例外でした。ジャベールの低くしぶい声がホールいっぱいに響き渡り、客席の空気がぴしーっと引き締まっていきます。うう、たまらん〜! 鉄格子、最高! もう、すっかり岡さんの持ち歌になったね。

後半は盛り上げナンバーが続きます。「Pie Jesu」はCDで聴くより断然美しかった。惚れた相手の名前をうっとり呼び続ける「マリア」(ウエストサイドストーリー)も、意外にはまっていたし。「オペラ座の怪人」からは、「All I ask of you」「The Phantom of the opera」「Music of the night」の3曲。クリスティーヌの吉岡小鼓音さん、声量豊かで澄んだ声が、ころころとどこまでも高く伸びていきます。あの超音波部分を余裕もって歌いこなす技量、聴くたびに素晴らしい。

岡さんはラウルと怪人を歌ったわけですが、断然、怪人のほうが心に焼きつきました。今までは「怪人の歌がうまい人」だと思っていたけど、もはやそうではなく、「怪人」になっていたね。「♪The Phantom of the opera そう わたしが 」と高らかに歌う姿は、まさに堂々とした闇の支配者。観客の心まで、じわじわと浸食していきます。「歌え、わたしの音楽の天使!」とクリスティーヌを凝視する目も、怪人そのもの。ああ、岡ファントムが観たい、観たい!

アンコール一番最後の曲は、「♪ Amazing Grace…」とアカペラで始まりました。照明を落とした暗いホールに、祈りと救いの歌が響きます。人間の心を動かすのは、やはり人間の声。会場の全員で大切な想いを分け合った気分になりました。

おちゃらけトークもいっぱいで、全体的に「コンサート」というよりはライブのような雰囲気でした。まぁ楽しかったんだけど、今日みたいな企画の場合は、もっと歌の世界にひたりたかった気もします。曲の余韻をじっくり味わっているところで急に軽いノリのおしゃべりが始まると、ちょっと残念。できれば、もう少しフォーマルなリサイタルにしてほしかったな…。
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by redandblackextra | 2006-08-24 01:18 | 舞台にまつわる話
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 踊れませんでした
「ブラックなコメディ」にはなり得なかったのでしょうか、東宝のTDVは。

子どもでも楽しめるドタバタ喜劇でありながら、ちょっと斜めから見ると、背徳の快楽とか、因習に縛られた人間に対する皮肉とかいう大人向けの味付けも楽しめる…。そんな可能性を秘めた作品なのかもしれないなと、観劇後にドイツ版CDを聴き直しながら思いました。だけど帝劇で観る限りでは、今ひとつ毒が効いてる感じがしません。なんだか物足りないのです。

だから最後、「同じヴァンパイアなら踊らにゃソンソン」とばかりにみんな踊り狂ってるシーンでも、あんまり感情移入できませんでした。

ひょっとして日本版の上演に際しては、「毒っぽいテイストを出すよりも、なるべく楽しく愉快に見せましょう」という方針があったのかもしれません。だって、そうとでも考えないと、ラストの歌でこんな言葉が使われている意味が分からないんですもの。

♪ 真っ赤に流れる血が欲しい モラルもルールもまっぴら

…な、なんなんだろう? ちょっとワルぶってるつもりかもしれないけど、青空の下で若者が肩組んで叫ぶのが似合う感じの歌詞だわよ。70年代のフォークソングっぽいというか。

これはカーテンコールで客席も一緒に歌う(歌わされる)ナンバーだよね。妖しく魅惑的な吸血鬼の世界に観客を誘い込むつもりなら、申し訳ないけどこの歌詞では心そそられません。いっそのこと、「自分も人間やめちゃおっかなー。ヴァンパイアになって毎日楽しく人の血吸って暮らせたらいいなー」と退廃的な気分にさせられる魔力がほしかった。

フィナーレでヴァンパイアが乱舞しているのは、「抑圧から解放されて、欲望のままに弾けようぜい!」ということが言いたいのでしょうか。でもその前提として、この物語で登場人物が感じている「抑圧」がどんなものなのか、よく伝わってきませんでした。もちろん劇中で説明はされています。「厳しい親にうんざりのサラは、外の広い世界に興味津々」とか「シャガールは婚姻外の恋愛もしたい」とか。だけど、そこに自分の気持ちを重ねてワクワクできる芝居運びになっているかどうかは別問題。残念ながらわたしは、「モラルもルールもまっぴら」という感情を共有するほどには気持ちが盛り上がりませんでした。

愛人のマグダとゲイのヘルベルトは目立つ役でありながら、ストーリーの進行には大して影響を持ちません。でも人間社会の規範から解き放たれた自由な生き方を象徴しているから、この作品には欠かせない存在なのでしょうね。

なるほど、そこは共感できる。だからヘルベルトのシーンだけは、あんなに楽しめたんだなあ。番外編で『ダンス・オブ・ヘルベルト』なんて作ってくれたら、また観にいきたいわ。
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by redandblackextra | 2006-08-08 02:21 | 舞台にまつわる話
『LOVE LETTERS』  野沢那智×池田昌子
あらすじなどは こちら

今回の二人については、声優界の大御所であるということしか知りませんでした。これまで観た『LOVE LETTERS』はほとんど20代か30代の役者さんばかりだったので、一度はベテラン役者さんで観てみたいと思ったのが、この組み合わせを選んだ理由です。

意外なことに、野沢アンディが客席の笑いを何度もとってました。この作品を初めて観るお客さんが多かったのかな? 幼いころのアンディはやや舌っ足らずのおどおどした声。メリッサに宛てた大真面目な手紙を軽くあしらわれると、ガクっとうなだれてみせたりするのですが、それが面白く映ったみたいです。もっとも、わたしは一度も笑わなかったのですが。

大人になってからの秘密の関係がマスコミに漏れたあと、取材の電話攻勢にうろたえるメリッサに対してアンディが「無視」、「無視」と繰り返すところ、ここでもなぜか「あはは」という声が挙がってました。うーん、ここで笑っちゃった人は、意外な結末にびっくりしただろうな…。

ちょっとコミカルなアンディがリードしていた1幕に対して、2幕はメリッサが前面に。いい子すぎるアンディに文句つけながらも、お姉さんのように彼を見守ってきたメリッサが、だんだん精神に破綻をきたして、アンディに救いを求めるようになります。

彼の奥さんの名前を、わざわざまわりくどく口に出すシーンは胸に迫りました。「ちょっと待って、いま黒い手帳を繰って探してるから…… ああ、『ジェイン』…、ジェインね… ジェインとふたり、お幸せにね……」。アンディに妻がいるのを認めるのはつらい、だけど彼の幸せを願いたいとも思う。嫉妬と思いやりが入り混じった感情は、矛盾しているけど、どちらも真実なのです。分かるような。

過去に見た公演ではいずれも、50歳を過ぎた二人が初めて結ばれるあたりが、ひとつの山になっていました。互いに気持ちが加速していって、その後ゆっくり余韻にひたっている様子が、どのカップルでも感じられたと思います。だけど野沢×池田の二人は、そのへん、比較的あっさり通り過ぎていきました。

わたしが見せ場だと思ったのは、違う場面です。病院に入ったメリッサから音信が途絶えたアンディ。「手紙は届いていますか」「返事をください」と訴える野沢さんの悲痛な声が、ぐさりと刺さりました。上院議員という名誉ある地位も幸せな家庭も大切にしているアンディだけど、メリッサなしでは生きていくことができない。その存在の大きさに気づいたアンディが心の底から彼女を求める叫びを、強く強く感じることができて泣けたな。

アンディが最後に書いた手紙の中で、「わたしの人生に、巨大な裂け目が生じてしまったのです…」という一文があります。「裂け目」という言葉が、これほど暗く鋭く響いたことはありませんでした。目の前にクレバスがぱっくりと口を開けている絵が、脳裏に浮かんだほどです。メリッサを失った影響がアンディにとってどれほど深刻なものであったか、「裂け目」という響きが伝えています。

愛情とか友情とか家族とかという言葉では表しきれない存在。かけがえのない相手。アンディとメリッサの関係が、またいっそう深く感じられた公演でした。


過去の記事
『LOVE LETTERS』 岡田浩暉 × 彩輝 直
『LOVE LETTERS』 貴水博之×土居裕子
『LOVE LETTERS』 西島千博×篠原ともえ
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by redandblackextra | 2006-08-04 00:55 | 舞台にまつわる話
『黄昏にカウントコール』 夢を捨てない勇気とほろ苦さ
あらすじ・作品紹介は こちら から

『OUR HOUSE』にも出ていた小西のりゆきさんが、blogでこの舞台を評して書いていた。「大仰に言えば『不器用であっても人として生きることとは何たるか』を教わったような、そんな作品でした」。この言葉にくらくらっときたわたし、翌日さっそく劇場へ。

今回の主役・風間杜夫さんのお芝居を見るのは『LAST SHOW』『風間杜夫ひとり芝居三部作』に続いて3回目。偶然にも、役柄はすべて「うだつのあがらない中年男」だ。そんなおじさん、巷にあふれかえっている。だけど、地味な風体の下に隠した「一人の人間」としての気持ちの渦を、ここまでありありと描いて見せてくれる役者さんは、そういないだろう。

この作品には台本がなく、稽古しながらセリフや動きをつくっていく「口立(くちだ)て」という方法がとられているとのこと。そのわりには、本を朗読しているかのような長ーいセリフも多いので、テンポのいいお芝居とは言いがたい。

だけど風間さんが登場するや否や、なんとなくのんびりしていた舞台の空気が突然びしっと緊張したのには恐れ入った。長ゼリフも早口で鮮やかに言ってのける。技巧に走っているのではない。気持ちがセリフと完全に一体化しているとでもいおうか。

風間さん演じるダメおやじは、若いころに抱いた演劇への夢をひきずったまま、さびれたダンススタジオを経営している。先の見えない不安を、口のうまさでごまかしながら生きてきた。そんな彼の心情は、しゃべっている相手のことなどおかまいなしに、喜怒哀楽を激しく揺れ動く。おやじギャグあり、触れられたくない過去の話あり。そのスピードにあっけにとられながらも、いつしかそこに自分の気持ちを重ねて、うっすら涙してしまうのだ。恐るべし、風間マジック。

主人公は自分の不甲斐なさを十分認めた上で、こんなことを言ってのける。「この年になっても考えるんだよ。『大きくなったら何になろうかなあ』なんて!」。バカか…。泣かしてくれるなよ。

30代になってもなかなか芽が出ないダンサーたちに、言葉をかけるシーンが忘れられない。(「いつまでも居心地のいい場所にとどまるな。外へ出て行け」と促した後で)「ほかの人より、ちょっとスタートが遅かっただけだ。お前たちはまだ、何にだってなれるんだ。何にだって!」。常識的に考えると、無責任で無鉄砲な言い方このうえない。でも、いいのだ。「バカか」と言われるほど勇気がある人じゃないと、こんなこと口にできない。最強の励ましだ。

「夢を語る」だけなら、甘くきらきらした言葉で十分。だけど「夢を持ち続ける」には、苦い思いをしたり、希望の光が色あせてしまうことも受け入れなくてはならない。そのほろ苦さに時々顔をしかめながら、やっぱり夢を抱き続ける大人たち。大変だろうけど、かっこいい。自分もそんなふうになりたいね。

小此木麻里さん(元リトル・コゼット)の演技達者ぶりに注目。弱いセリフに込めた繊細な感情、後ろの席まで届いたよ。またストプレで観たいな。留守晃さん(元・アンジョルラス)の歌、「聞きほれちゃったわ~」と称える声が終演後あちこちから。ほんとうに、心に染み入る声だった。今夜は、彼が出ているレミゼ赤盤のCDを聴こう。そう思って帰宅したら、来年のレミゼキャストが発表されててびっくりというおまけつきでした。
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by redandblackextra | 2006-07-08 02:13 | 舞台にまつわる話
『OUR HOUSE』  爆音で聴きたかったっす
あらすじなどは こちら から

♪ アワ・ハウス みんなといるのが好き
♪ Our house, in the middle of our street

舞台から聴こえたとおりに書いたので、もし違っていたらごめんなさい。でもこれを見る限り、日本語の訳詞は英語と似た響きになるように工夫されてるんだねえ。ふむふむ。お芝居の最後がこのテーマソングで明るく終わるので、後味は非常に良かったです。

でも裏を返せば、この舞台の盛り上がりは全体を貫くマッドネスの曲にかなり依存していていたような。ABBAの『マンマ・ミーア!』みたいに先に音楽ありきの作品だから当然なんだけど、それにしても音楽に助けられるシーンと芝居シーンとで、見ごたえに差があった感は否めず。

せっかく曲が良いんだから、『メタルマクベス』みたいにバンドをステージに出して、スピーカーをたくさん設置して爆音で聴かせてほしかった! そしたら客席の温度がもっと上がったと思うね。ミュージシャンがカーテンコールにしか姿を見せないなんて、もったいない、もったいない。

最初にこの作品に興味を持ったのは、ちらしを観て「衣装がかっこいい!」と見入ったのがきっかけでした。ポール・スミスの服みたいで、スタイリッシュだなあと。でも実際の舞台で着てるものは、全然違ってたよ…。そこが期待はずれだったので集中できず、1幕後半などは眠たくなってしまいました。

でも2幕になると、「この家はどうなるのか?」というテーマのもと、物語がぎゅっと締まってきたので引き込まれました。香寿たつきママが息子のジョーと再会するときのセリフには、涙込み上げてきたわ。個人的に、この作品のMVPは香寿さん。作りこんでいる感じがまったくなく、気負いも感じられず、息子を思う下町の母ちゃんという役が、すーっとはまってました。冬に観た『屋根の上のヴァイオリン弾き』では嫁入り前の長女役だったけど、今度はゴールデ(お母さん)役でもいけるんじゃないかな? 見た目は若々しいのに、慈愛あふれる心情表現が素晴らしかった。

ほかにも個々のキャストの演技はおおむね安心して見ることができました。ただしダンスはつらかったかもね。ダンサーでもある新納さんは別だけど、全体的に見るとキレが足りなくて、不満でございました。トートダンサー(エリザベート)やドラゴンダンサー(ミス・サイゴン)のレベルをつい思い起こしてしまうわたしは、わがまま観客です。

そういえば… 何度目かのカーテンコールのとき、キャストの誰かが舞台から携帯カメラを客席に向けてたような。これはいただけない。

作品が訴えているテーマは普遍的なことで、じーんときました。再演あるなら、音楽は爆裂、バンドは on stage で頼みます。
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by redandblackextra | 2006-07-01 22:34 | 舞台にまつわる話
『ミー&マイガール』 二十歳くらいで観たかった…
前回、唐沢寿明ビルで上演したときは、まったく興味がありませんでした。ところがわたしの友人は、それを観るために田舎からわざわざ帝劇へやってきたのです。「そこまでして観たい演目なんだろうか」と当時はいぶかっていたのですが、。今年の公演に行ってみたら「なるほど、確かにこれは唐沢ビルで観たかった」と思わされました。べらんべい口調で話す下町育ちのビルは、『天保十二年のシェイクスピア』で唐沢さんが演じた江戸時代のチンピラを連想させます。

井上ビルも、サリーへの純真な気持ちがいっぱいにあふれてて良かったけどね。これは彼ならではの持ち味でしょう。でも庶民の街・ランベスの匂いが染み付いているかといわれると、もうひとつだったかなあ…。ぶっきらぼうな下町言葉がどうしてもなじんでなくて、井上さんのお育ちの良さが隠し切れない感じではありました。

「結構はまってるじゃん」 と思ったのは、れなちゃんサリー。お屋敷で貴族を驚かすやんちゃっぷりも、ビルのために身をひこうとする気持ちも、大げさなくらいの感情表現がちょうどよかった。半泣きしながら「あごを引いて 前を向いて スマイル」って歌うとこなんか、もらい泣きしたもんね。ただ「役の乗り移り具合」でいえば、『ミス・サイゴン』のキムほどではなかったかな。ミーマイは歌だけじゃなく、せりふでも話を運んでいかなきゃいけないから、余計に難しいんだろうね。

タップシーンも楽しませてもらったし、良い作品でした。でも、れなちゃんくらい若いときに観ることができたならば、観終わった後、もっと♪幸せ~♪な気分になれたのかも。ゆがんだ大人になった今は、やっぱり『メタル マクベス』の黒くねじ曲がった舞台のほうが心にしっくりくるわと思うのでした。
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by redandblackextra | 2006-06-14 22:23 | 舞台にまつわる話
『R&J』を思い出した
『メタル マクベス』の話でもうひとつ書いておきたかったこと。シェイクスピアの戯曲を、過去と未来という2つの時間軸で描いた作品として、以前観た『SHAKESPEARE'S R&J』を思い出しました。これはカソリックの厳格な全寮制男子校の生徒4人が、夜中にこっそり『ロミオとジュリエット』の本を回し読みするうち、いつしか物語にひきこまれ、夢中になって演じ始めるというお話です。

マクベス内野氏はパンフレットで、「80年代の話を入れることによって、『マクベス』がどこにでもある身近な話になってるんじゃないかな」と語っています。『R&J』観たときも、似たような感想を持ちました。現代の視点から古典を見直す試み、もしかしてこれから流行ったりして。
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by redandblackextra | 2006-06-08 23:52 | 舞台にまつわる話
新感線☆RS『メタル マクベス』 今日もどこかでランダムスターが
きれいは汚い、汚いはきれい。黒い舞台は見えない血で赤い。怖いランダム夫妻が赤ちゃん返りでカワイイ。「小さい人間が大きいことをしようとする。大きな人間になるために」。村上さんの逮捕は、かつて黒い手を握り合ったライブドア側の証言が決め手になったとか。今日もどこかでメタルマクベスは見放され、ランダムスターは独り狂ったようにあがいている。
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by redandblackextra | 2006-06-07 00:04 | 舞台にまつわる話
そうまフランツと銀の燭台
『エリザベート』のプログラムをちらりと見せてもらったのですが(自分では買わなかったの)、そうまフランツのコメントに、ピピピと反応してしまいました。

以下、記憶をたぐりながら書いているので、細かい部分で違っていたらごめんなさい。大まかにこんな感じのことを書いていた、ということで…。

前に所属していた劇団(つまり四季)を退団したあとは充電期間を過ごしていたが、内心は不安な日々だった。そんな中で、東宝版『エリザベート』フランツ役決定の報を受ける。まるで、ジャン・バルジャンが司教から銀の燭台をもらったときのように、生まれ変わった気持ちになった…。


もしかしたら「銀の燭台」はコメントに出ていなくて、ただバルジャンと司教との出会いについて言及していただけだったかも。
ともあれ、ジャベールもフランツもぜひまた演じてほしいものです。
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by redandblackextra | 2006-05-30 00:42 | 舞台にまつわる話
   

観劇と読書が好き。いや、ほかにもあるかな。当面の間は、ぼちぼちマイペースで更新します。
by redandblackextra
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