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ゲキ×シネ『SHIROH』(2) 心情をたどりながら
(ゲキ×シネ『SHIROH』1回目の感想は こちら)
なんでだろうね? 確かに1幕やや長すぎるとは思うのだけど、ゲキ×シネ2回目ともなるとどのシーンにも愛着がわいてきて困った。この作品を短くするのは、それこそ身を削るというか、断腸の思いだろうな。東宝ミュージカル、劇団☆新感線、ストレートプレイ畑と、違う才能が集まっていることで生まれるダイナミズムが魅力だから、どのシーンを削るのももったいなく思えてしまう。 1回目に観て圧倒されたのは「物語の疾走感」だけど、今日は登場人物の心情変化を丁寧に追ってみたくなった。 特にシロー(中川晃教さん)。最初は生きる意欲にあふれていたのに、終盤では錯乱して「まるちりだ、殉教だ!」と死に向かって走り出していく。心がいきなり正反対の方向にふれてしまうのはどうしてなのか。その軌跡を自分なりにたどることができて、よかった。 もう一人のSHIROH、益田四郎時貞(上川隆也さん)の場面でも、新たに考えさせられることがあった。彼が焦りのあまり、信念なき戦い(伊豆の守暗殺未遂)を始めたことと、舞台上のモニターでイラク戦争の映像が流れていた理由は、少しつながっているような気がした。 これにてゲキ×シネ『SHIROH』は見納め。数年後の再演を信じて、原作戯曲を読みながら待とう。
by redandblackextra
| 2005-09-07 01:56
| 舞台にまつわる話
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