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GWに読む本を考えています
長期の休みで出掛けるときは、必ず「課題図書」をかばんに入れます。「まとまった時間で読んじゃおう」と決めて、2冊くらい持っていくかな。
今年の連休はどうしよう…。 ◎義務感で読む 手嶋龍一『ウルトラ・ダラー』(新潮社) 9.11事件をワシントンから冷静に伝え続けたNHKの手嶋支局長が、フリーになって著した小説。偽ドル紙幣疑惑という硬派なテーマにも期待して発売直後に買い求めたのですが、実はまだ20ページくらいしか読んでいません。たいへんおこがましいことを承知で述べれば、手嶋氏の文章、小説のレベルに達しているんだろうか…。冒頭、オークションのシーンからして読むのが辛い。京都という土地の匂いがしてこない。こんなこと思ってるの私だけでしょうか。アマゾンにはいいレビューばかり載っています。手嶋氏原案のまま、もっと筆の立つ人に書いてもらったほうがよかったのではという気もするのですが。でも読みます。感想書きます。 ◎美しい日本と日本語を求めて 谷崎潤一郎『陰影礼賛』(中公文庫) 学生時代、この本の英語版を読めという課題があったのですが、面倒ですっぽかしてしまいました。でも英語のタイトルだけは印象に残っています。「In the praise of shadows」。レミゼの舞台で光と影の対照にはっとさせられるたび、この言葉が浮かんできます。 夏目漱石『草枕』(岩波文庫) きれいな日本語が使えないだけならまだしも、どれがきちんとした言葉でどれがそうでないのかという区別すらできない人が増えている気がします。無作法な言葉を相手に投げつけて、何も感じないなんて許されていいのか。ちょっと熱くなってしまいましたが、こんな目に遭うことが続くと、無性に美しい日本語に触れたくなります。それで知人から勧められたのが『草枕』。初めて読みます。 余力があれば、現代作家の上質な恋愛小説なんか読んでみたいな。きれいな文章で心しみじみするような作品、ないかしら。
by redandblackextra
| 2006-04-29 01:07
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