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> 『LAST SHOW』 (1)分からない、でもすごく考えた
(あらすじは、こんな感じ)
夫は正義感の強い優男だが、今ひとつ芽が出ないTVディレクター。かつて人気子役だった妻は夫の才能を信じて、気乗りしないタレント稼業もこなす。それなりに幸せな二人のもとを、夫の父が訪ねてきた。長年音信がなかったのにもかかわらず突然に。そのときから、お互いよく知ってるはずの人間の、これまで見えなかった姿が現れ出てくる…。

(感想ここから)
上のあらすじだけだと、この舞台の「味」はまったくつかめないだろう。そのほうがいい。観る前は、できるだけ情報が入ってこないようにすることをお勧めしたい。だからここでも、舞台で取り上げられたモチーフを具体的に語ることはしない。

このお芝居の手法にはほとんど共感できなかったのだけど、一方で、そこにとりつかれてしまったのも事実だ。最近観たなかで、一番しつこく考えているのではないかと思う。

チケットを買ったきっかけは、風間杜夫さんの演技を間近で観たかったことなんだけど、「期待以上」なんてもんじゃなかった。文字通り、想像を超えていた。

★★★ネタバレはしていないつもりですが、これから『LAST SHOW』を観る人は、あえて今、これ以下の文章を読まなくてもいいかもしれません★★★


でも風間さん最期のシーンは違和感がある。実物を使わないで表現したほうがかえってインパクトは増すように思ったけど、どうだろう。それとも、この違和感も織り込み済みの演出なのか? 

観ててなじめなかったもののひとつは、犯罪を目撃したそばで、それを忘れたかのように登場人物が交わす冗談に、客席が反応して笑ってたこと。えーっ、すぐそこでシリアスな犯罪を目の当たりにしたばかりというのに、いきなり笑えるかー?! だけどこの拒否反応は、物語の進行に順応できなかった表れともいえる。リアルな日常を描いた芝居を観ているつもりが、ほんの一瞬を境に非現実的で不条理な世界に巻き込まれていく。なかなか理解が追いつかないんだけど、それが『LAST SHOW』のテンポ。正直、面食らった。

どこか、学生時代ときどき観にいった演劇サークルのテイストを感じさせる。そう思ったら、話についていきやすくなった。演出の長塚圭史さんは、早稲田の劇団で活動していたころから注目されていた人なんだだそうだ。

この作品が描いている大きなテーマは、理解できる。だけど、それを表現するのに、なぜこの手段なのか、なぜこの設定なのか、なぜこのストーリーなのか…が、自分の中でいまだにうまくつながらない。というより、納得するのはたぶん無理だろう。

なのに、どうして考えるのをやめられないのか。
この芝居では、衝撃的な出来事が起こるたびに、登場人物の意外な側面が次々とあらわになる。いったい、だれがまともで、だれが怪しいのか? くるくる立場が変わるのを観ているうち、自分の判断基準が簡単に揺らいでいくさまに気づかされた。それこそ、私にとっては非現実が見せてくれた現実だったといえる。そこに説得力があるから、さらにこの芝居を追いかけてみたくなる。

古田新太さん、永作博美さんのことなど、また明日。
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by redandblackextra | 2005-07-12 23:19 | 舞台にまつわる話

観劇と読書が好き。いや、ほかにもあるかな。当面の間は、ぼちぼちマイペースで更新します。
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