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> 『眠らない音』(2) なかなかどうして、でも頑張れ
役者さんの演技や歌のほか、ちょっと涙を誘うエピソードなど、パーツごとに見れば「いいじゃん」と思うところはいっぱいあったのですが、観劇しながら集中力が途切れたとき、ふと考えてしまいました。なんだろう、全体にただようこのぎこちなさは…。

違和感は舞台の最後近く、子どもが詩人にあてた手紙のシーンではっきりしました。ここに物語の主題を詰め込みすぎてしまったせいか、文面に自然な子どもらしさがなくて、聞いてるのがつらかったです。子役は、『ミス・サイゴン』のタムちゃんがほんのちょっと大きくなったくらいの年恰好。そんな子が「お父さんとお母さんに(詩人の作品を)見せたら、『あなたの詩は、わたしたちの言葉にならない想いを表現してくれる。これからも私たちのために詩を書いて』って言ってたよ」(正確ではないですが、こんな感じ)なんていう文章を書くかな? 煙突掃除シーンのセリフのつたなさからしても、『レ・ミゼラブル』のガブちゃんくらいの年でしっかり自分の演技ができる子のほうが良かったのでは。身に余る負担をかけられた子役は、この作品が無理して背伸びしている姿の象徴に見えました。

「新しい感覚のミュージカルをつくりたい」という制作側の意図は感じられましたが、「結局、この作品で何が言いたかったのかな?」というのが分かりにくかったです。クラシックの曲でミュージカルをやったという実績? 詩人の心の変遷という主題? いずれの描き方も今ひとつ中途半端だったので、観ている方にとっても消化不良でした。

ちらっと『天保十二年のシェイクスピア』のことが頭をよぎりました。シェイクスピア文学のパロディーというのが作品の横糸であれば、縦に貫かれているのは江戸庶民の赤裸々な生き様。縦糸、横糸ともに、それ単体だけでも成立するくらい緻密に作りこんでありました。

『眠らない音』はまったくの新作だし、若いスタッフが中心だったようなので「世界の蜷川」作品とクオリティーを比べるのは酷だとは思いますが、もうちょっと作品の主張をくっきり浮かび上がらせてくれれば、感想も違ったものになったと思います。

そうでなければ、詩人と月の対話をモチーフにしたレビューショーにしたほうが面白かったかも…。

姿月さんと岡さんのことは明日。
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by redandblackextra | 2005-10-18 00:00 | 舞台にまつわる話

観劇と読書が好き。いや、ほかにもあるかな。当面の間は、ぼちぼちマイペースで更新します。
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