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> 『モーツァルト!』(12) オツムとハートのバランス
これは主観なので、違う意見もあると思うのですが…

◎帝劇のM!… オツム > ハート
◎中日のM!… オツム ≦ ハート

という感想を持ちました。

いうまでもなく、シカネーダーの言うエンターテイメントの定義「ちょっぴりオツムに、ちょっぴりハートにアピール」になぞらえて、『M!』について「頭で考えた部分と、心で楽しんだ部分と、どっちが多かったかな」と振り返ってみたものです。

夏、帝劇で観ていたときは、舞台を楽しみながらも、「芸術家のジレンマ」とか「アマデの意味」とかを、どこか無理して考えようとしていた自分がいました。「もう、いい大人になってしまった自分には、青春真っ只中のヴォルフを理解するのは無理なのか。しょせん、若者向け作品なのか」と半ばあきらめ気分にもなりました。

でも昨日書いたように、中日劇場ではシカネーダーのシーンがかなり「ハートにアピール」してきたおかげで、ほかの重たい場面についても、なぜか素直に共感できました。

たぶん、登場人物と一緒にたくさん笑ったことで、彼らの気持ちの流れに少し溶け込むことができたからじゃないかな… と思ってます。

例えば、母を亡くしたヴォルフが「残酷な人生、ゆがんだ世の中…!」と叫ぶナンバー。いままでは何となく聞いていたのですが、名古屋では自然と「ああ、そうだよ。そして『幸せ求め 欺かれる』ときもあるよね…」と、心の中で思わずうなずいてしまいました。帝劇のとき、「M!は 苦悩する若者のお話だから、全部理解するのは無理」と考えてたのが嘘のように、自分の心と重なる部分があってびっくりです。

さらに、ヴォルフを中心とした家族模様も、帝劇で観たときより深く感じられました。取り残されたパパとナンネールの寂しさ、家族の幸福と自分の成功の狭間で引き裂かれるヴォルフの痛み。やはり中日劇場だと表情がよく見えるためか、冒頭で幸せの絶頂にあった一家の様子が
帝劇のときよりはっきりと印象付けられ、後の場面との落差が一層強くなるからではないかと思います。

帝劇公演が良くなかったというのではないのですが、わたしの場合は、少し小さめサイズの劇場で見た今回のほうが、作品の魅力をより多く味わうことができたようです。

男爵夫人のことでも、今さらながら気づいたことがあったし…。それはまた明日。
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by redandblackextra | 2005-10-12 00:23 | 舞台にまつわる話