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> 『エリザベート』(14) 孤独に陥るルドルフ
ありがたいことに井上芳雄さんルドルフを観られることになり、行って来ました。
またまたミーハー根性で、思い出しながら書いてみます。

まず第一のチェックポイント「ミルク」。ご存知のとおり、このシーンはルドルフ役者もアンサンブルとして出演しており、それを見つけるのがちょっとした楽しみだったりするのですが…。あれ? 井上さんいなかったような? 曲の最後にリヤカーの側にいるはずなのに、今日は違う人だったようです。周りの席の人たちも、ここでは一斉にオペラグラスをのぞいて確認していた様子。

「よく… 見てください…!」と皇帝に迫る井上ルドルフの声は、何か覚悟を決めたような重みがありました。「HASS」でハーケンクロイツの旗が落ちてきたあと、それを見上げる背中の表情。そして思いつめたように一気に引きちぎる演技。この間合いには、井上さんだから出せる貫禄がただよっています。早すぎても、時間をかけすぎても、ルドルフの緊迫した精神状態を表すことはできません。その後、地面に落ちた旗をおもむろにつかみ上げ、「くそぅ!」と言うかのように、また下へ投げつけていました。ルドルフの心が崩れてゆく流れが、客席までかなり強く伝わってきます。

必死さを最も感じたのは、「僕はママの鏡だから」。「今ハプスブルクを滅亡から救える道はない」と母であるエリザベートに訴えるのですが、文字通り、彼女の手に両手ですがりついて
頭を垂れているのです。エリザベートの拒絶の言葉を聞きながら、膝をつく格好もしていたかな。「ママも、僕を見捨てるんだね…」とつぶやく表情には、この世のすべてをあきらめて抜け殻になった後の疲労感がにじみ出ていました。

言うなれば、「孤独な」というより、「孤独に陥ってしまった」ルドルフ。さみしい幼少期だけでなく、大人になってからも、周囲は彼を追い詰め続けたのだと、今さらながらに感じ入りました。

ほかのキャストも何だかパワーアップして見えたのは、たぶん気のせいじゃないと思います。そのことは、また明日。
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by redandblackextra | 2005-09-23 00:11 | 舞台にまつわる話