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印象に残ったキャストたち
●シュルツ大尉
はい、ここから入りますよ。
だってブレイクしそうな新しい芽を見つけちゃったもんねー。
今夜のシュルツ大尉、佐野信輔さん(だよね?)。
「状況はいま最悪!」の力強い美声に「うおっ!?」と耳を奪われた。
そして思い出しましたの。4年前に堪能した、岸・小鈴のゴールデンなシュルツ大尉コンビを。
佐野シュルツの声と身体は、あの2人に匹敵するね。「いいケツ!次は!」のオスっぽい叫び(男というよりオスと言いたくなる、ここは)も期待を裏切らない。
彼はこれから来そうな感じがする。次のレミゼのアンサンブルあたり、いたらうれしいな。

●クリスたち
照井クリス、いいじゃんか…。Why God,why? を彼が歌うと、ごくありふれた青年クリスの素朴な内面が感じられる。不安定な心を抱え、信じられる何かにすがりたい気持ち、キムと心通わせた喜び。しっかりした歌の技術を持ちながら、メロディーに流されず、クリスの心を声に表情に刻んで見せてくれてた。

藤岡クリスは「あの子は誰だ」を恐る恐る言ってたのが印象深い。狂騒の中でひとり鬱々としてるクリスの心に何かが触れた様子、自然に伝わってきた。「君は誰だ?」も難しい台詞だと思うんだけど、キムの内面を知りたい、でも怖い…という葛藤が表れた表現だったと思う。藤岡くんのクリス像、すでに掘り下げられてる感じだね。

●ジョンたち
ブイドイでスクリーンに向かって手を挙げる仕草は、岸ジョンだけかと思ったら、岡ジョンも同じことを。2004年のとき、みんなこんなことしてたっけ…?(石井ジョンはしてたかもしれない) できればここは仕草に頼らず、歌声そのもので観衆を揺さぶってほしいんだけど、どうだろう。この曲、英語版のCDだとゴスペル調になっていて、感情に力強く訴えかけてくるものがある。そんなふうに人の心の底を揺り動かす力を、2人のジョンに期待してたんだけどな…。私には、ステージから届いてくるものが感じられなかった。
岸ジョン、Dream Landではノリノリ。「だらしないぞ、どうしたんだ」とか「泣きたくなるぜお前 後悔するぜ後で」の前に、クリスに向けてちょちょっと台詞をはさんでた。ここでの遊び人っぷりが、2幕でのブイドイ救済活動に説得力を持たせているね。クリスにキムを引き合わせて、結果的にブイドイを生み出してしまったことへの後悔…。それから、クリスを殴りつけ、抱きかかえてヘリコプターまで引きずっていく一連のシーンは、彼の出番の中で一番ぐっときた。「僕が行きます 外に出たなら…」のマリウスを必死に引き止めるアンジョルラスを思い出させたからか。

●トゥイ
泉見トゥイについて、いまさら何か語る必要があるだろうか? あるとすればただひとつ、「あなたほど役にはまっているキャストはいない!」 市村エンジニアのように、限界を知らぬトゥイをめざしてほしいくくらいだ。ゼンザよりもアルフよりもマリウスよりも、トゥイの泉見さんが好き。

●キムたち
ソニンキムは歌も演技も決して一番ではないのだけど、「キムになりきってる度」では負けていない。彼女にしか表現できないメッセージが、舞台から伝わってくる。キムがクリスを信じる力、タムのために生き抜く姿が、すごくリアルに響いてくるの。
れなキムは今日観たけど、細かい演技づくりしてきてる。口づけしようとするクリスをかわして「夢、支えなのよ」と不安げに語る顔は、初めて気づいた。歌も安心して聴ける。けど、まだちょっと「頑張って演技しています」感がぬぐいきれないかも。去年のエポニーヌでも最初はそうだった。演技はわかりやすいんだけど、無条件に胸に迫る何かがあると、もっとよさそう。

●エンジニア
アメリカンドリームは、まさに市村エンジニアのものですな。ダンスする身体の線が、ぴしっと美しく決まっていて惚れ惚れする。アンサンブルに混じって同じ振りで踊る様子をみると、余計にそれがわかる。ダンスの見せ場であるこのシーンで、きちっとレベル高いもの見せてくれる市村エンジニア、尊敬する。バンコクシーン冒頭のアドリブ「まだアメリカ行けてないの」「(客は)いっぱい入ってます(と客席を指す)」は、2004年公演でもやってたものだけど、ま、それはいいや。あとひとつ、さすが!と思ったのは「ハイ、おとなしく」で今日も笑いを誘ってたこと。アドリブじゃないのにアドリブのようにハマってる軽妙なノリって、まさに彼がエンジニアになりきっているからこそ。

●アンサンブルたち
今回、バンコクシーンの日本人観光客2人組が頑張ってないですか?各エンジニアにかけられる言葉にあわせて、店の中に入っていくときの叫び声を変えてる。「突撃~~!」とか「社長~~!」とか。クラブのオーナーもいいね。市村さんが客席指して「お客さんいっぱい入ってます」なんてしらばっくれるアドリブに調子を合わせ、同じく客席に向かって「いらっしゃい」とやってた。


正直、そんなにこの作品にはまってるわけじゃないのに、語りだすと長くなっちゃうなあ…。期待が大きいからかしら。
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# by redandblackextra | 2008-07-27 02:54 | 舞台にまつわる話
ピンが刺さっていないのは大問題
ミス・サイゴン、今日で3回目でした。

●ピンが刺さっていない話

私は声を大にして言いたい!
これらのシーンが、物足りなすぎるのですよ。

「見てビキニ、ぴちぴちサイズ!」
→しょっぱななんだから、声にパンチ出して「見て!」っていう強い押しをプリーズ!
「感じない!?この太もも」
→すいません、感じないんですわ、色気を… もちろん太ももそのものの問題じゃないよ。
「お尻も目がつぶれちゃう」「見せる、大事なところ」
→尻も大事なところも、見せてる様子がためらいがち。ぐっと腰使ってやらしく、プロの技を見せて。
「兵隊さんにゃ、もっと!」
→声が沈んでるよ。兵隊さんのことも観客のことも挑発しておくれ。

たったこれだけのシーンだけど、客をわくわくさせられないのは大問題。だって、ここの表現が中途半端だと、そのあとの「Movie in my mind」の哀しさが際立ってこないから。アンサンブル両方の組で見たけど、どっちもどっちだった。

レミゼでも工場長のズボンのあそこが見えてなかったり、そよ風吹いてもおったってなかったりするとすごく不満が募りましたが、それと同じ理由で、サイゴンでもDream Landの女たちにはしっかり弾けてほしいのです。

そんなわけで女番長のジジに期待したんだけど、今のところ、そそられるジジには出会えてない。今日観た菅谷さんはルックスが色っぽいけど、「あたいピンナップ、あんたのもの」の言い方に貫禄がなかったのが残念。とどめは「あそこにもピンを刺して♡」に、ねっとりしたお色気がなかったこと。まさか、「ピンを刺して」の意味わかんなくて歌ってるわけじゃないよね!?

いっそのこと、「エリザベート」のマダム・ヴォルフのもとで修行してきてほしいくらいだわ。「マダム・ヴォルフのコレクション」は、女からみてもぞくぞくさせられて目が釘付けになっちゃう。マダムヴォルフのほうは退廃的、サイゴンのDream Landはやけっぱち開けっぴろげ系と、セクシーさの種類は異なるけど、人間の一番生々しい欲望をさらしだすパワーは、本来同じのはず。

というわけで、次観るときまでにDream Landのお色気レベル大幅UPを強く希望。この場面でクリスが抱えている虚しさも、キムの絶望も、女たちがつくり出す享楽との対比があって初めて、観客の胸に訴える力を持つと思うんだよね。
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# by redandblackextra | 2008-07-27 00:48 | 舞台にまつわる話
Still with Hedwig
6/15の千秋楽を観たときは、その次の週にある「大打ち上げLIVE」まで行きたいとは思ってなかったんだけど…

気がついたら、LIVE会場の中野サンプラザにいたわ。
ああ~、すっごい良かった。行ってよかった。当日朝まで迷ってたんだけどね。

ミュージカル千秋楽後、すぐ映画版DVD観て、さらに深く歌の内容が知りたくなって三上博史ver.のCD(これは歌が日本語なの)を買って聴きまくり、英語と日本語の歌詞をちょっと口ずさむことができるようになったら、もう止められなかったの。ヘドウィグの叫び、感情のうねりの中に、再び身を投じたいという想いが。

「大打ち上げLIVE」と銘打っていたけど、すごくドラマだった。作・オリジナルキャストのジョン・キャメロン・ミッチェルが魅せる繊細なヘドウィグ、山本耕史が全身で表現する痛々しいまでに愛を希求するヘドウィグ。そして彼を愛する3人のイツァーク。

ジョン演じるヘドウィグが、山本トミーの額にゆっくりと銀のクロスを描いたとき、こちらもまるで奇跡を目撃したかのように身が固まってしまった。人が、人に生きる力を与えた瞬間。ひたむきな愛の力を具現化した瞬間。ホール中が、あのとき息をのんだと思う。

そういえば客席にも、額に銀の十字架描いてた人いたな。近くの席にはヘドコスプレしてた人も多かった。客席の熱さも、この日を特別なものにしていた大きな要素だと思う。

いまもCD聴きながらこれを書いているのだけど、Sugar DaddyもWicked Little TownもMidnight Radioも、改めて聴くたびに、その深さに気づかされる。

この世に生きる人は皆、多かれ少なかれ何らかの意味でマイノリティだ。はぐれ者であることに打ちのめされそうになっているすべての人に、ヘドウィグの歌を聴いてほしいと思う。宝物にしたいミュージカルに出会ったこと、今さらながらすごく感謝している。
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# by redandblackextra | 2008-06-27 00:48 | 舞台にまつわる話
Hedwig熱、そしてサイゴン
Hedwig熱が冷めなくて、
実は見てきたその日に、TSUTAYAで映画版ヘドウィグのDVD借りたの。
で、いまそれ見終わったんだけど…。
最後の「Midnight Radio」で涙流れて止まらないですよ。
頬を伝うものの熱さに、ヘドをはじめとする孤独な人間が抱く、愛の渇望を感じるの。
身も心も裸の自分を愛し、愛されることを望む切なさに泣けるの。


涙乾かしついでに、なんとなく岸ジョンのblog観てたら、苦悩してますな。
ジョンそのものじゃん。
世界の終わりの夜のつもりで、観に行くよ。
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# by redandblackextra | 2008-06-19 00:22 | 舞台にまつわる話
Hedwig again!
去年に引き続き、山本ヘドウィグのツアーファイナルへ。

周りの席がみんなノリよくて、Tear Me DownからばりばりALL STANDING! ヘドとイツァークの叫びに合わせて遠慮なくこぶし挙げちゃったりて、あ~気持ちよかった。そしてWicked Little Town(トミーノーシスver.)ではうっすら涙した。ええ歌やな。「Lift Up your Hands !」の掛け声とともに腕を上げ、ふたりの声の重なりに身をゆだねる。ああなんだろう、このせつなくも満ち足りた感じは…。こんな気持ちにさせてくれる舞台、ほかにない。

日々なにかとあわただしくて、今日も実は行くのやめようかとも思っていたけど、やっぱり自分に必要な作品なんだわ。これ。山本ヘドがトミーを、そしてイツァークをいとおしむ気持ち、感性の枯れた今の自分の心にうるっときた。

2004年2005年の三上博史ヘド、そして2007,2008の山本耕史ヘドと、公演があるたびに一度ずつ見ているけど、自分への愛、「カタワレ」への愛を求めてあきらめないヘドウィグの生き様に、揺さぶられ続けている。山本ヘドも今日、楽のあいさつで「またやりたい」発言してたね。ずっと見たい舞台だ。
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# by redandblackextra | 2008-06-15 19:51 | 舞台にまつわる話